私が大東流合気柔術にご縁があったのは、今から11年前(平成19年1月)の、多賀城市体育館の道場でした。
私はその頃、子供たちに柔道の指導に当たっていました。そこで道場の半分の方で稽古している方達がいました。見ていると、いとも簡単に先生に投げられていました。面白そうだなと見ていたところ、「ちょっとやってみませんか」と言われ、先生が「膝の上の手を強く抑えてみてください」と言われたので抑えてみたところ、身体がフワッといとも簡単に投げられてしまいました。2,3回やってみても同じように投げられてしまいました。・・・うん!これは何?と思ったものでした。
これが大東流合気柔術だと知らされ、古武道の一つであると知りました。大東流は清和天皇の末孫、新羅三郎義光が始祖としており、旧会津藩家老西郷頼母改め保科近悳様で、その流れをくむ宗家武田惣角という方が北海道で広めたそうです。私はその魅力に惹かれて、是非教えていただきたく入門させていただきました。
この技は「気」の力で相手に対応することだそうです。
それから週1回ですが練習に励みました。ところが「気」を出す前にどうしても身体が反応してしまい、老師から「力じゃないんだよ、丹田から出る「気」なんだよ」と言われても、なかなか出来ませんでした。
攻める側も「気」で攻め、受ける側も「気」で対応します。ここに難しさがあって、同じように「気」で攻め合いしているのに、受けの方が有利になります。何故かと老師にお伺いしたことがありますが、攻める方は倒そうという邪心があり、受ける方は、信じる心と坐禅のように<無>の世界にいるからだと教わった気がします。合気柔術は動く坐禅だとよく言われます。
此度老師から奥義参段の推薦があり受けることになりましたが、まだまだの感がありますが、これからも合気の心と技の修行に精進したいと思います。ご指導よろしくお願いいたします。
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